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今晩は・・・。
パーソナリティーの徳川埋蔵です。SCMと虚実の狭間。身も凍る凶歩の世界へようこそ・・・

続々と寄せられる将棋ホラー投稿・・・今夜はコロシアムで実際に起こった？不思議な作品をご紹介します。さぁ・・・納涼・真夏の恐怖怪談はじまるよぉ・・・

[R-18] この作品は過激な表現が含まれておりますので、18歳未満の方は絶対に閲覧をご遠慮ください。また心臓の悪い方は、読むのをお控えください…

※この物語はフィクションです。実際の場所・内容・人物・会社などとは無関係です。
　

将棋ホラー
投稿作品#003
投稿者：boomsさん

Title：
『コロシアム』


ついに開催されたコロシアム。

今回の僕は、いつもの三間から棋風を変えて、最近覚えたゴキゲン中飛車で挑もうと意気込む。

待つ事30分、いよいよ挑戦のチャンスが来る、精神を統一して目を閉じる。

座椅子の上で姿勢を正すと、正座をし。

クワッと眼を見開いて、鼻息荒く『挑戦する！』をクリックした。

序盤、先手の83歩を見咎めると、５筋の歩を強く突く!

相手が62銀型で無い事から、安心してズンズン攻めたてる。

気持ち良いくらいに指し回せた序盤戦、まさかここから60秒というコロシアムルールが、僕を恐怖のどん底に陥れようとは…

この時点で知るよしも無かった。

違和感がよぎったのは、中盤に入った直後。

僕の飛車が敵陣に潜り込み、龍成りの上々の展開時に『ヤツ』が現れた。

ニュータイプのアムロ・レイの如く、僕の腹部をピリッと電気がはしる。

僕は、心の中で『まさか…』そんなセリフを呟く。

出来れば勘違いであって欲しい…

だが…、額から流れ出す汗が、僕を現実から逃れる事を拒むように、滝のように流れだす。

来る…、来る…、来る、来る、来る、くるううぅうぅぅう…

盤上を、僕の龍が敵陣を暴れ回るように。

僕の、お腹の中の龍が上下に暴れまわるううぅうぅぅう！！！！

一気に思考が低下した僕は、金取りを馬でしてしまい、相手玉の筋に何故か蓋をしてしまう。

多分…、出来れば僕の○○○に蓋をしたかったからじゃないのでしょうか。

先手は馬も殺せて、玉も安全、反撃の狼煙をあげる。

その勢いは止まる事を知らず！

僕のお腹の龍も止まる事を知らず！

終盤戦では、口から『らめぇぇぇぇえ』などと妙な声を漏らしていた。

漏らしたのが、声だけで本当に良かった…

ラマーズ法を試みるも、一向に改善されない龍の暴れん坊ぶりに、戦意喪失の僕は敗者となった…

コロシアム…、今度はアナタに恐怖の龍が舞い降りるかもしれません…
　

　
きゃあぁぁあ～～ぁ？？？
こ、怖いはなし？？
いや・・・恐ろしいですねぇ・・・・

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ヒヒヒ…