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今晩は・・・。
パーソナリティーの徳川埋蔵デス。SCMと虚実の狭間。身も凍る凶歩の世界へようこそ・・・

ふぉっふぉっふぉ。

今宵の作品は将棋にまつわる不思議な都市伝説じゃ。信じるか信じないかは、アナタ次第。じゃ・・・

※この物語はフィクションじゃ。実際の場所・内容・人物・会社などとは無関係なのじゃぁ。

将棋ホラー
投稿作品#010
投稿者：boomsさん

Title：
『オーパーツ』


世界中に散らばるオーパーツ。

聖徳太子の地球儀や、クリスタル髑髏など、その時期の文明を遥かに超越した造形品。

そんなオーパーツを探し、求めてやまないＳＣＭ大学教授が、目の前に置かれてある台座を見つけ出したのは20年前。

当時助教授だった、佐伯君と共に研究を続け、なんとこの造形品が将棋盤である事を解明した。

紀元で云えばおおよそ2500年前の地層から発掘された台座。

当初まさか将棋盤であるとは誰も思わなかった。

しかし、採掘現場から、更に正四角形の造形品が数点発見され、文字を解析、盤の升目等を検証した結果、将棋盤であると 結論付ける。

そうして１年前、見事40個の正四角形の駒を発見した。

教授と佐伯君は喜び、その夜祝杯をあげた。

だが、酔った教授がその将棋盤で指そうと言った事が発端で事件が起こった。

将棋を知らない佐伯君が、18香と一手目としては、一般的でない手を指した。

すると、香の駒が光、升目も淡い青色に輝いた。

２人は驚き宴会どころでは無くなった。

その後、更に検証に検証を重ねた結果、手順に沿って指すと、転々と輝く事を発見し、一年間かけて念願の詰みまでの順を導き出した。

教授は感無量な思いを込めて、最後の一手で相手玉を詰ます。


すると、教授と佐伯を眩い光が包み込んだ。

恐怖で驚いた２人は手を繋ぎ抱き締めあった…

２人は叫ぶ、『離さない』『絶対離れない』


何時間経ったのか、２人を包む淡い光が消える頃、意識を失って倒れていた教授と佐伯は目を覚ます。

朦朧とした視界の先に、教授からは20歳の佐伯が、佐伯からは28歳の教授が目の前に座っていた。

いつの間にか消えた将棋盤にも気づかずに、２人は互いに相手の顔を見つめ合うと、笑い合った。

その後…

２人は結婚して、仲良く世界中を旅しているそうだ。


棋界で噂される、２人を繋ぐ将棋盤。


信じるか信じないかは、アナタ次第。

　
教授が女性であるか否かは作者のみぞ知る・・・
ふぉっふぉっふぉ。

さて、
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ヒヒヒ…