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[2011/2/3] 将棋ホラ~ 『間歩の番人』

今晩は・・・。
パーソナリティーの徳川埋蔵です。SCMと虚実の狭間。身も凍る凶歩の世界へようこそ・・・

世間ではシルバーウイークが近づいておるようですが、ここ狭間の世界、うだるような悩み苦しい夏は、まだまだ続きます。さぁ・・・納涼・真夏の恐怖怪談はじまりはじまり・・・

[R-18] この作品は過激な表現が含まれておりますので、18歳未満の方は絶対に閲覧をご遠慮ください。また心臓の悪い方は、読むのをお控えください…

※この物語はフィクションです。実際の場所・内容・人物・会社などとは無関係です。
 

将棋ホラー
投稿作品#006
投稿者:鼻唄のブルック♪さん

Title:
『間歩の番人』


僕は、島根県に住むとある中学生。
今から話す怪談は、家の近くにある石見銀山の麓に住んでいる、おじいさんの体験話だ。


……
………

あれはー…、まだ幕府というものがあった時代のことじゃったかのぅ。

わしはいつも、銀山の「間歩の番人」である角蔵さんに将棋を習いに行っておった。

角蔵さんはなぁ、とても羽振りが良くてなぁ、わしが勝った時なんかは晩御飯をご馳走してくれたりしておった。


そんなある日のこと…

わしが用を思い出してな、夜遅くに角蔵さんのところに行くと、なにやら奇妙な音が聞こえてくるのじゃ。


ズザァーーッ、
ズザァーーッ、
ザクッ、ザクッ


ズザァーーッ、
ズザァーーッ、
ザクッ、ザクッ


何かを引きずっているのだろうか?と思ってな、音のする方へと向かったんじゃ。


ズザァーーッ、
ズザァーーッ、
ザクッ、ザクッ


ズザァーーッ、
ズザァーーッ、
ザクッ、ザクッ


それは、角蔵さんが見張っておるはずの間歩の中から聞こえてきおった。

恐る恐る、中に入って行くと…

ドサッ、ドサッ、ドサッ

と、何かを降ろす音がした。
目を凝らすと、角蔵さんが立っているではないか。

・・・いや、
それは角蔵さんではなかった。

口元にはべったりと血が付き、燃えているように真っ赤な目のした、鬼じゃった。


「このことは、誰にも話すな…。さもなくば、お前さんであろうとも、こうなるぞ!」

その鬼の指の先には、将棋の駒が埋め込まれ腸だけがきれいになくなっている、三体の死体が横たわっていた。

わしは、腰が抜けながらもなんとか家まで帰ったんじゃ。


それからというもの、わしは一度も角蔵さんのところには行かなんだ。

いや、行けなんだ・・・。

………
……



「どうじゃったかの?」



ここで、
僕は重大なことに気づいた。

「あのー・・・、おじいさんっておいくつなんですか?」

「ふぉっふぉっ。それはわしにもわからないんじゃよ!」

 
江戸幕府が1868年までだから
少なくとも・・・
恐ろしいですねぇ・・・・

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ヒヒヒ…

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